ホンダは25日、ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発した燃料電池(FC)システムの生産をGMとの合弁会社で始めたと発表した。2024年にホンダが発売する「CR―V」の燃料電池車(FCV)に搭載するほか、商用車や定置用電源など幅広い用途に用いていく方針だ。
ホンダとGMが折半出資する合弁会社「フューエルセルシステムマニュファクチャリング」のミシガン州の工場で新世代のFCシステムを生産する。「クラリティ」に搭載した旧型のシステムと比べて使用する貴金属の量を減らすことでコストを3分の1に抑え、耐久性を2倍に高めたことなどが特徴だ。
ホンダは、自社の乗用車とともに、大型トラックや定置用などとして同システムを外販する方針。20年代半ばには年間2千基を販売する目標を掲げる。