5月の車名別国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダ「N-BOX(エヌボックス)」が2カ月ぶりの首位だった。販売台数は前年同月比7.0%減の1万3565台と減少したが、首位圏内のスズキ「スペーシア」やトヨタ「ヤリス」がより減少幅が大きかった。前年に認証不正の影響を受けていたトヨタ「ライズ」やトヨタ「ルーミー」といったダイハツ生産車が10位圏内に復帰した。
日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が5日に発表した統計をまとめた。上位10車種のうちトップ3を含む5車種が前年実績を下回った。一方、ライズは同3.2倍の8867台で前年の16位から4位に、ルーミーは同64.4%増の8034台で17位から6位にランクアップした。
登録車のランキングでは、ヤリスが同13.2%減の1万1756台と減少したものの、9カ月連続で首位を守った。2位のライズは前年からの反動増に加え、「トヨタ生産車と比べて供給制約が少ない」(トヨタ系販売店)と販売会社が積極的に受注獲得を進めた結果、台数が増加。同車種が2位になったのは4年5カ月ぶりだ。
軽のランキングは、エヌボックスが12カ月連続の首位。ただ、エヌボックスと2位のスペーシアは前年実績を下回った。一方、3位のダイハツ「タント」は同42.8%増の8814台と反動で増加した。