GMとの共同開発EVの第1弾で、2024年初頭に北米で発売する「プロローグ」

ホンダは10月25日、ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発して2027年に販売する予定だった量販価格帯の電気自動車(EV)の開発を中止したことを明らかにした。「事業環境の変化を鑑みて計画を変更した」という。両社はグローバルで累計数百万台規模のEVを生産、販売する計画だった。GMのプラットフォームと電池をベースに共同開発した2024年に発売するEVや燃料電池など、その他の協業案件は継続する。

量販価格帯のEV開発プロジェクトは22年4月に発表。GMとホンダの両工場で生産できるように設計し、スケールメリットを生かすことで価格競争力を高める構想だった。

ホンダは、30年までに年間200万台のEVを生産できる体制を構築する方針だ。ただ、今回の協業案件の中止でEV戦略の見直しを迫られる可能性がある。