「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」でホンダなど3社の自動運転サービスの実現を後押しする

 ホンダとゼネラル・モーターズ(GM)、GMクルーズの3社は2026年1月から、東京都内のお台場エリア(港区と江東区の一部)で自動運転「レベル4」(特定条件下における完全自動運転)のタクシーサービスを始める。エリアを順次、お台場周辺の港区や中央区、千代田区に拡大し、最大500台の自動運転タクシーを導入する計画だ。

 経済産業省や国土交通省、総務省、警察庁、関係団体などで構成する自動運転サービスに関する委員会が17日に開かれ、ホンダが明らかにした。

 ホンダなど3社のサービスには、共同開発中の対面6人乗りの自動運転車「クルーズ・オリジン」を活用する。3社は10月に、自動運転レベル4のタクシーサービスを26年初頭から都内で始めると発表していた。

 事業化に向けては、経産省や国交省など関係省庁や団体などによる委員会「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」で情報を共有したり、論点の整理を行う。自動運転サービスの実装に向けて、事業者が円滑に許認可を得られる仕組みなどを整える。

 17日に開いた同委員会でホンダが関係省庁に自動運転サービスの概要などを説明した。経産省製造産業局自動車課の伊藤建モビリティDX室長は「(自動運転サービスの)第1号案件として、まずはホンダなど3社の取り組みの実現に向けて委員会を進めていく」と述べた。同委員会は事業者側の意見なども踏まえて議論を重ねていく。