中国で発売した新型EV「N7」
日産自動車の中国子会社である日産(中国)投資と中国国有自動車企業の東風汽車集団は6月25日、自動車輸出事業を担う共同出資会社の設立契約を結んだと発表した。資本金は10億元(約201億円)で、日産投資が6割を出資する。
海外市場向けに完成車や部品、アクセサリー装備などの輸出を強化するため、2社の資金力とサプライチェーン(調達網)を活用するとしている。事業期間は28年間の予定だ。
日産は経営再建に向け、中国市場向けの価格競争力に優れた電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を他国にも輸出し、事業の立て直しと成長を目指す戦略を掲げている。イヴァン・エスピノーサ社長は「短期的には輸出を加速したい。(新型車)『N7』は海外からの反響も上々だ。長期的には中国市場向けと輸出台数のバランスを取っていきたい」と話していた。