フォルクスワーゲンはプラス転換

 日本自動車輸入組合(JAIA、ゲルティンガー剛理事長)が6日発表した2025年度上期(4~9月)の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同期比9.9%増の12万458台で同期として2年ぶりのプラスとなった。インポーター各社で、新型車や改良車などモデルの切り替えが順調だったことが要因とみられる。

 ブランド別ではメルセデス・ベンツが同3.8%減の2万5351台で、上期として11年連続でトップとなった。また、BYD、ランボルギーニ、スカニア、ボルボトラック、BMWアルピナの5ブランドが過去最高を更新した。

 価格帯別では、「400万円未満」が同13.9%増の2万81台と4年ぶりに増加した。最もボリュームがある「400万円以上1千万円未満」は同9.7%増の7万5452台で2年ぶりのプラス。「1千万円以上」は6.6%増の2万202台で3年連続の増加と、すぺての価格帯で前年同期の実績を上回った。

 輸入車全体は同11.9%増の17万3846台で、上期として3年連続のプラス。このうち、日本メーカー車は同16.6%増の5万3388台で、3年連続で増加した。スズキが2万2996台(前年同期は117台)と大幅に伸ばした一方、ホンダは同35.6%減の1万6398台にとどまった。

 9月単月は、外国メーカー車が前年同月比12.6%増の2万6274台で、9カ月連続で増加。ブランド別では、ランドローバー、BYD、フェラーリ、スカニア、BMWアルピナ、ロールスロイス、アストンマーティンが、1988年以降で同月としての最高記録を更新した。価格帯別では、「400万円未満」が同58.7%増の4538台と4カ月連続で伸びた一方、「1千万円以上」が同4.8%減の4138台と2カ月連続で減少した。

 輸入車の総計は同22.4%増の4万495台で、2カ月ぶりに増加に転じた。日本メーカー車は同45.9%増の1万4221台で、3カ月ぶりに増えた。日本勢でトップのスズキは、輸入車全体のブランド別でも首位だった。