オークネットは1日、オークネットが運営する中古車オークション(AA)プラットフォーム「オークネオステーションハイパー」をリニューアルし、「AUCNET CARS」(オークネットカーズ)をリリースした。プラットフォームの刷新は約15年ぶりで、今回は「買い」機能をリリースした。創業40周年という節目の年にリニューアルを迎えたオークネット カーズについて、大畑智常務執行役員に聞いた。
―会員サイトリニューアルの背景は
「シンプルで、操作性の高いプラットフォームをコンセプトに今回の刷新を行った。購入車両の検討から落札、結果の確認まで仕入れの流れに沿った画面導線を実現し、より直感的に操作できる会員サイトを目指した。また、ログイン方法を会員IDからメールアドレスに変更することで、セキュリティ面を強化した。」
―既存機能はどう変わったのか
「車両情報の見え方を一新し、スライドイン表示を採用。検索車両一覧を表示したまま、車両情報を確認することも可能となった。また、『マイリスト』は『検討中リスト』となり、保存可能件数を4件から8件に増やした。『検討中リスト』は、複数人で共有が可能なため、検討業務を効率化できる。従来ライブオークションのみが対象であった自動応札サービス『らくPOS』は、オークネットTVオークションも対象となった。」
―新機能について
「車両詳細ではメモの登録・編集ができるメモ機能のほか、検索結果一覧から一括で入札できる『一括入札機能』を追加し、複数台の仕入れも効率的に行えるようになった。さらに『落札一覧』で、輸送手配や入金状況、書類の発送情報などをまとめて確認することが可能となり、落札後の手続きの煩雑さを解消。『リクエスト検索』は『MY検索』に切り替わり、新たに開発したスマホアプリへ新着車両の通知が可能となった。」
―スマホアプリについて
「スマホアプリでは新しい下見の形を提案している。アプリへ通知された新着車両は、1枚ずつカード形式で表示され、画面を左右になぞるだけで『Keep』することができる。忙しい業務の合間にアプリで車両を確認できるため、買い逃しを防止できる。このほか、出品取消・訂正情報などのプッシュ通知や会場への連絡がスムーズな電話帳機能などを備えている。」
―今後の取り組みは
「2026年秋には売り機能をリリース予定。引き続き、ユーザーの声を反映させながら操作性を向上させ、より効率的で安定的な取引環境を提供していきたい。」