日本自動車輸入組合(JAIA、ゲルティンガー剛理事長)が発表した2024年度の外国メーカー車の新規登録台数は前年度比6.0%減の23万230台となり、6年連続のマイナスだった。直近3カ月は増加したものの、中東情勢の悪化による海上輸送の混乱の影響などが響いた上期(24年4~9月)の落ち込みをカバーできなかった。
ブランド別では同2.4%増の5万2761台を販売したメルセデス・ベンツ(MB)が10年連続で首位を維持した。主要ブランドではBMWも増加したが、フォルクスワーゲン(VW)は日本仕様への適合開発の遅れなどが響き減少した。
価格帯別では、ボリュームゾーンの「400万円以上1千万円未満」が同1.8%増の14万2914台と4年連続で増加した一方、「400万円未満」の車両が同29.8%減の3万7970台と大幅に減少。「1千万円以上」は同6.5%増の4万524台で10年連続のプラス。円安や高機能化などで輸入車の需要が高価格帯にシフトする傾向が鮮明になった。
日本メーカー車を含む新規登録台数は同6.3%増の33万830台。このうち、日本メーカー車は同51.5%増の10万600台だった。海外生産車のラインアップを増やしているホンダが前年度実績に比べて6.2倍の5万2572台となっており、外国メーカー車で首位のMBと189台差にまで迫った。
3月の外国メーカー車の実績は前年同月比4.6%増の2万9547台で、3カ月連続で増加した。日本メーカー車を含めた全体では同8.3%増の4万948台だった。