ファン付き作業着は自動車業界でも広まっているが…(イメージ)
リチウムイオン電池の充電に注意―。トヨタS&D西東京(田村勝彦社長、東京都福生市)の国立店(東京都国立市)で3日夜、火災が起きた。整備士が着用するファン付き作業着の充電中に発火したという。発火当時は閉店後で、スタッフはいなかった。同社は国立店を当分の間、休業させるとともに、人がいない夜間の充電を禁止したり、充電状況を監視するといった対策を検討していく。
報道などによると、火災は4日早朝に鎮火したが、少なくとも車1台と敷地の約500平方㍍が焼けた。立川消防署が出火原因を調べたところ、ファン付き作業着の充電中に電池が破裂し、発火したことが分かったという。
製品評価技術基盤機構(NITE、長谷川史彦理事長)によると、2020年から24年までにリチウムイオン電池搭載製品(モバイルバッテリーやノートパソコン、充電式電動工具など)の事故は1860件あった。NITEは①高温下に放置しない②衝撃を与えない③充電時には時々様子を見て、異常を感じたらすぐに充電や使用を中止する―ことなどを呼びかけている。発火した場合、大量の水で消火し、再発火を防ぐため水没させることが大事という。