マツダは7月10日、新型「CX-5」を世界初公開した。9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。エンジンは2.5リットルのガソリンエンジンのみを設定。ディーゼルエンジンは設定しない。また、2027年には新開発エンジン「スカイアクティブZ」と独自のハイブリッドシステムを組み合わせたモデルの追加を予定する。まずは25年12月末に欧州市場で発売し、日本や米国には26年に投入する予定だ。エンジンスペックや価格などは今後発表する。
マツダの最量販車種(18年以降)となるCX-5は、12年の初代発売から世界で累計450万台超を販売している。3代目となる新型は、デザインや走行性能に磨きをかけ、車内の広さや利便性、静粛性も高めたとしている。
ボディーサイズは、全長4690mm、全幅1860mm、全高1695mm。ホイールベースは2815mmと現行モデルから115mm伸ばした(ともに欧州仕様車)。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式とした。乗車定員は5名とする。
エンジンラインアップは、排気量2.5リットルの自然吸気の直噴ガソリンエンジン「eスカイアクティブG 2.5」のみとした。これについてマツダは「欧州などの環境規制への対応と走行性能の両立のため」としている。トランスミッションは6速ATで、欧州や日本仕様にはマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる。欧州仕様車のスペックは、最高出力141馬力、最大トルク238Nmとした。
さらに27年には、新開発エンジン「スカイアクティブZ」と独自のハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインの搭載を予定する。これにより欧州「ユーロ7」や米環境保護庁(EPA)「ティア4」など、各国で厳格化される排出ガス規制に適合できるとしている。
また、マツダは原価低減活動の一環として構成部品の種類を整理している。新型CX-5でも市場ニーズに合わせたバリエーションとし、機種数を60%削減することを目指しているという。
(2025/7/10更新)