三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、個人客がインターネット上で自動車保険の更新手続きなどを行える新たなサービスを7月から順次導入すると発表した。デジタルツール活用で顧客の利便性を高めるとともに、申請業務の省力化を図り、各種手続きの迅速化につなげる。保険代理店などによるきめ細かな相談・事故対応にも継続して取り組み、顧客満足(CS)の向上を目指す。

 両社のウェブサービスの契約者専用ページなどから、補償内容の確認や契約の継続・更新、事故・保険金請求の手続きができる仕組みを構築する。

 2027年4月までに段階的に機能拡充を進める計画。まず今年7月から、無料通信アプリを使った「LINE(ライン)事故サポート」を始める。顧客の契約者専用ページのIDと普段使用しているラインのIDをひも付けすることで、事故対応や保険金の請求をラインで行えるようになる。損保会社の担当者とのチャットでのやり取りや、顧客自身で事故車修理の入庫先となる車体整備事業者を条件検索することも可能だ。

 今秋には、顧客が自身の自動車保険の満期案内を確認後に、ネット上で継続手続きができるようにする。具体的な時期は未定だが、車両の入れ替えや補償内容などの変更手続きもネット上で完結できるようにする。

 ただ、自動車保険の新規契約は、従来通り代理店でタブレット端末を使いながら対面による説明を行う方針だ。