ホンダは10月26日に決勝レースが開かれるF1(フォーミュラワン)第20戦のメキシコグランプリ(GP)で、60年前の同レースを制したマシン「RA272」のデモ走行を実施すると発表した。日本人唯一の現役F1ドライバー、角田裕毅選手が走らせる。
ホンダはF1参戦2年目の1965年、メキシコGPで初勝利を納めた。今年は60年の節目にあたり、走行に向けてホンダ・レーシング(渡辺康治社長、埼玉県朝霞市)のエンジニアがマシンの整備を進めている。7月には英国の「グッドウッドフェスティバルオブスピード」でも、角田選手のドライブでデモ走行を実施している。
角田選手は今シーズン第3戦の日本GPから強豪レッドブル・レーシングに所属する。結果が出ず苦しい時期が続いたが、9月21日の第17戦アゼルバイジャンGPでは6位に入り、移籍後のベストリザルトを記録。終盤戦での復調が期待される。