太平洋工業は8日、経営陣による買収(MBO)に向けて実施している株式公開買い付け(TOB)で、買付価格を維持したまま期間が24日に延長されると発表した。TOBへの応募状況から判断したとしている。
TOBは創業家が設立した特別目的会社が7月28日から9月8日までの予定で実施していた。株式の非公開化が目的で、最低62.02%の取得を目指している。株主の応募状況を見て、応募についての判断機会をさらに提供し、TOBを確実に成立させるために期間を24日まで延長する、としている。
TOB価格の1株当たり2050円は「変更しない」としている。太平洋工業の株価はMBOの公表後、急上昇しており、TOB価格を上回って推移している。TOB期間の延長を公表した8日の終値も2446円だった。

