グループビジョンを示す豊田章男会長

トヨタ自動車グループが資本効率の改善を進めている。背景には、東京証券取引所が上場企業に資本コストや株価を意識した経営を要請し、各社がPBR(株価純資産倍率)1倍割れの解消に動いていることがあるが、それだけではない。豊田自動織機の株式を非公開化し、中長期的な戦略を取りやすくするなど、大胆な方針転換も図る。持株会社には創業家の豊田章男トヨタ会長も出資…