三菱自動車は18日、軽自動車「デリカミニ」を全面改良し、10月29日に発売すると発表した。月販目標台数は4千台で、8月22日から開始した先行予約では4千台を受注した。発売までに1万3千台の受注を目指す。デリカミニの特徴であるアウトドア感を強調した外観デザインのほか、内装を一新するなどして利便性を高めた。中村達夫副社長は「軽自動車の枠を越える機能がついている。登録車から乗り替えても違和感がない」と語った。
価格(消費税込み)は196万4600円から。現在受注した台数のうち7割が上級グレードの「デリ丸パッケージ」だという。
今回は、アウトドアユーザーにより適したモデルに仕上げた。「アウトランダーPHEV」などに採用されているエンジンレスポンスなどを専用チューニングしたドライブモードを軽として初搭載した。路面状況に応じ、5つのモードから選択できる。
前部デザインでは、デリカミニの象徴である大型化した半円形LEDポジションランプを採用。フロントバンパーとテールゲートには立体的な「DELICA」のロゴを組み込んだ。前後のスキッドプレートや車体下部などをブラックとすることでアウトドア感をさらに高めた。
内装では、米グーグルのアプリが使える12.3インチのインスツルメントシステムと7インチの液晶メーターを一体化した「モノリスディスプレー」を採用した。
初代デリカミニは2023年5月に発売し、24年度までで累計で約7万6千台を販売した。
「eKスペース」も10月29日に発売する。価格(同)は174万9千円から。


