鴻海の小型EVバス「モデルU」

三菱ふそうトラック・バスは8月22日、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と電気自動車(EV)バスについての協業を検討する基本合意書を締結したと発表した。三菱ふそう子会社の三菱ふそうバス製造(富山市)で鴻海のEV子会社が開発するEVバスをベースとした車両の生産を検討する。

国内で生産を検討するのは、鴻海のEV大型バス「モデルT」とEV小型バス「モデルU」をベースとした車両。三菱ふそうはEVバスの開発や生産、サプライチェーン(供給網)マネジメント、販売で協力する。

三菱ふそうバス製造は、自社ブランドのバスのほか、過去には光岡自動車のSUV「Buddy(バディ)」を生産していた。

鴻海は、スマートフォンなどの生産を請け負う世界最大の電子機器製造企業。2020年に自動車事業子会社の鴻華先進科技(フォックストロン)を立ち上げた。国内では三菱自動車が5月に鴻海からのEV調達を発表している。三菱ふそうとの協業が実現すれば、鴻海開発のEVを国内で初めて生産することになる。