日産自動車は10月8日、新型電気自動車(EV)「リーフ」の国内仕様を発表した。「B7」グレードの受注を17日から始める。価格は518万8700円(消費税込み)から。電池容量は78kWhで、航続距離(WLTCモード)は日本メーカーの国内向けEVで最長の702kmを実現した。2026年2月には、電池搭載量を抑えて実質価格を350万円程度としたグレード「B5」も発売する。
8年ぶりのフルモデルチェンジとなる3代目は、快適性と利便性の向上に焦点を当てた。米グーグルの地図情報と連携し、目的地までの渋滞や勾配、経路上の充電設備情報などを電池の残量管理に役立てている。出力150kWで急速充電した場合、約35分の充電で電池残量を10%から80%まで回復できる。
国内投入にあたり、サスペンション部品やタイヤは専用品とした。平均車速の高い欧米ではハンドリングを重視した一方、日本仕様は段差の乗り越えなどを意識し、乗り心地を高めた。自動車専用道路でハンズオフ(手放し)運転が可能な「プロパイロット2.0」もオプション設定する。
B7の最廉価グレードの価格は、先代の60kWh電池搭載車(税込み525万3600円)以下とした。電池の調達コストや旗艦EV「アリア」との部品共通化などで価格を抑えた。来年2月に発売予定のB5は電池容量を55kWhとし、補助金を含めて実質350万円程度の価格を目指す。