太平洋工業は10月8日、経営陣による買収(MBO)に向けて実施している株式公開買い付け(TOB)の期限を、23日まで延長すると発表した。1株当たりのTOB価格2050円は維持する。TOBの応募状況を踏まえて判断したとしている。
同社は7月、株式非公開化を目的としてMBOを公表した。7月28日から創業家が設立した特別目的会社によるTOBを実施し、当初9月8日までだった期限を10月8日まで延長していた。
今回のTOBでは、最低でも62.02%の取得を目指しているが、太平洋工業の株価はTOB価格を上回る水準で推移している。9月22日には、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、太平洋工株の保有割合を10.45%から11.47%に引き上げたことが分かった。