フェアレディZに乗ってイベントに登場
イベントでは日産の次世代自動運転技術などの可能性を同社社員と語った

日産自動車は4月22日、新たなブランドアンバサダーに俳優の鈴木亮平さんを起用したと発表した。日産は2024年度の営業利益が前年度から78.9%減となる見込み。状況打開に向け、2025年度から電気自動車(EV)「リーフ」などを投入し、巻き返しを図る。鈴木さんの起用も「顧客起点での再出発」への思いを込めたという。

22日から、鈴木さんが出演するテレビCMが放映される。日産は起用理由について、「演技に対するストイックな姿勢が、細部までこだわる日産のクルマづくりに通じるものがある」としている。

同日の発表会で鈴木さんは「フェアレディZ」に乗って登場。「非常に光栄に思っている。自分自身、挑戦し続け、変化を恐れないことを信条に生きている。新しい挑戦をしようとしている日産と同じ方向を向いて、楽しみながらワクワクを伝えていきたい」と抱負を語った。

日産は北米などでの収益性の悪化により、26年度までの事業再生計画を進めている。コスト削減と並行して商品も刷新し、国内には26年度までに4車種の新型車を投入する予定だ。4月からはイヴァン・エスピノーサ社長率いる新たな経営体制に移行した。鈴木さんは「新生日産」のイメージの牽引役を担う。

日産は20年、ブランドアンバサダーに木村拓哉さんを起用したものの、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を受けて、マーケティング方針の見直しを迫られていた。