シャープは8月8日、開発中のEVのコンセプトモデルを、10月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で披露すると発表した。
同社は昨年9月に公開したEVコンセプトのバージョンアップに取り組んでおり、今年6月の事業説明会では、親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業のEV「モデルA」をベースに開発していることなどを明らかにしていた。
また、沖津雅浩社長兼CEOは同日、社員向けにメッセージを出し、ディスプレーデバイスで米国関税の駆け込み需要のあった車載向けなどが好調とし、「事業拡大のスピードを加速させていく」との方針も表明した。
併せて、液晶パネルを製造してきた堺工場内に置いてきた本社について、大阪市中央区の堺筋本町駅すぐにあるJTB大阪ビルを一棟借りして、26年3月に移転させることを改めて表明した。「移転スケジュールを詰めており、対象部門には9月ごろに説明会を実施する」としている。
同社では、経営状況を踏まえ大阪市内から堺工場へ本社を移した経緯があり、今回約10年ぶりに大阪市内に戻る形となる。