日野自動車は5月23日、国から型式取り消し処分を受けていた中型車用エンジン「A05C(HC-SCR)」と、このエンジンを搭載した「レンジャー」の一部車型の型式再申請を見送ると発表した。「A05C(尿素SCR)」エンジンに一本化し、レンジャーの2026年モデルとして発売する。A05C(HC-SCR)は当初、24年度内の出荷再開を目指していたが「対応に想定以上の時間を要している」(同社)として再申請しないことを決めた。

一方、同じように型式を取り消された大型車用エンジン「E13C」と、このエンジンを搭載した「プロフィア」は劣化耐久試験に移っており、25年内の再申請を目指す。

小木曽聡社長は「中長期のエンジンラインアップ計画では〝何でも自前〟は控え、いろいろなことを検討していかないといけない」と4月に述べていた。