日野自動車が24日発表した2025年3月期決算は、純損益が2177億円の赤字となった。米国子会社で減損の兆しがあることから、新たに66億5200万円を特別損出として計上した。
通期赤字は2年ぶり。認証不正問題では北米での和解費用が2584億円の減益要因となった。原材料価格や仕入れ費用の上昇による影響も受けた。
世界販売台数は前期比4.0%減の12万5千台だった。国内では同13.8%増と回復の兆しを見せたが、海外がタイなど東南アジアでの市場減速の影響を受けて同10.8%減となった。
26年3月期は、営業利益が同30.4%減の400億円、営業利益は200億円の黒字を見込む。世界販売台数は同8.0%減の11万5千台とした。国内では小型トラックの販売低迷、海外では東南アジア市場の減速による影響を織り込んだ。