日野自動車は31日、エンジン認証不正問題に関して新たにニュージーランドで集団訴訟を起こされたと発表した。車両のレンタル事業者ら3企業が、損害賠償などを求めて現地の高等裁判所に訴えた。具体的な請求金額は明らかになっていない。日野は「原告の主張や請求内容を精査して適切に対処する」としている。

 原告の3企業は、2022年8月までに日野が製造したディーゼルエンジン搭載車について、排気ガスの性能・燃費基準の違反により損害を被ったと主張している。

 認証不正問題をめぐっては、日野は25年1月までに、米当局や、豪州の集団訴訟で和解している。今回の提訴以外に進行中の裁判はないとみられるが、今後も同様の訴訟を起こされる可能性もある。日野は「業績への影響を合理的に算出することは困難」としている。