マツダは、SUV「CX-50」を生産する米アラバマ州の工場について、カナダ向けの生産を一時停止することを明らかにした。トランプ政権の関税への影響をにらみ、北米域内でも需給状況に応じて柔軟に対応していく。

同工場はトヨタ自動車との共同出資で建設し、マツダはCX-50を生産している。2024年の生産台数は10万5598台で、24年のカナダでの販売台数は全体の約15%にあたる1万759台だった。ハイブリッド車も昨年、追加設定し、販売は好調に推移している。

カナダには在庫が一定程度あり、販売への影響は限定的とみられる。

マツダは「現地法人が市場の状況をみながら短期的には柔軟な対応を取る」と説明する。報復関税など激しく揺れ動く各国の政策と交渉の状況、さらに在庫水準を注視しながら、北米域内でも仕向け地を柔軟に検討する考えだ。