スマーナ工場で生産する「ローグ」(北米仕様車)
日産自動車は4月4日、米国で4月から予定していた減産計画について、一部撤回する方針を明らかにした。米国のトランプ政権による輸入車への追加関税が発動したことを受け、米国での生産体制を維持する。
業績不振を受け、日産は事業再生計画「ターンアラウンド」で生産体制の見直しを進めている。米国ではSUV「ローグ」などを生産するスマーナ工場を4月、セダン「アルティマ」などを生産するキャントン工場を9月以降、それぞれ1ラインを2直から1直化する計画だった。ただ、米国向け輸入車の追加関税が発動したため、スマーナ工場では4月以降も現状の生産シフトを維持する。
また、メキシコで生産している高級ブランド「インフィニティ」の2車種については、米国での受注を停止する。今回停止する2車種以外は、需要に応じて引き続きメキシコや日本から米国に輸出する。