スバルは現地時間16日、米ニューヨーク国際自動車ショーで新型電気自動車(EV)「トレイルシーカー」を発表した。スバルとして初めて、自社工場でEVを生産する。同ショーでは既販EV「ソルテラ」の改良型なども初公開した。
トレイルシーカーはスバルとして2車種目のEVで、群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)で生産する。米国では2026年初旬の発売を予定する。1充電当たりの航続可能距離は260マイル(約420キロメートル)以上で、最高出力は約375馬力を発揮するという。
ソルテラは、引き続きトヨタ自動車から供給を受ける。推定航続距離は従来型から約25%以上向上し、285マイル(約460キロメートル)超としている。
両車種とも容量74.7キロワット時のリチウムイオン電池を搭載し、充電規格「NACS」に対応する。
内燃機関車のステーションワゴン型クロスオーバーSUV「アウトバック」も全面改良し、25年後半に北米で発売する。26年には悪路走破性を意識した派生車種「ウィルダネス」の投入も予定する。
米トランプ政権による追加関税の影響が懸念される中、現地での記者会見で大崎篤社長は「米国市場へのコミットメントは揺るがないものだ。顧客の要望を満たす製品を継続的に提供し、米国でのビジネスとブランドの成長を目指す」と話した。