ホンダは4月16日、埼玉製作所(埼玉県寄居町)で生産する米国向けの「シビック」5ドアのハイブリッド車(HV)を今夏、米国工場に移管すると明らかにした。埼玉製作所では、米国工場の生産能力を補完するために同車種を生産していた。米国工場の生産配分の見直しなどにより生産枠を確保できるめどが立ったため、現地生産に切り替える。
6~7月をめどに移管する。シビックHV(5ドア)は、2月から埼玉製作所で生産を開始しており、3月までに約3000台を生産した。同じく日本から輸出している「タイプR」は台数が少ないため、日本から世界各国に供給する体制を維持する。
米トランプ政権は3日、米国に輸入されるすべての自動車に対して、25%の追加関税を課した。日本から輸出する乗用車では従来の2.5%に上乗せされ、27.5%の関税がかかることとなっている。
ホンダの広報担当者は今回の生産移管について「関税対策がメインではない」とコメントした。