プロパイロット2.0でハンズオフ運転を実用化した
日産自動車は10日、運転支援技術「プロパイロット」の次世代版を2027年度に導入すると発表した。英国の人工知能(AI)スタートアップ、ウェイブのソフトウエアを組み込み、高度な衝突回避機能の実用化を目指す。
日産は19年、「プロパイロット2.0」で、高速道路などでのハンズオフ(手放し)運転などを実用化した。次世代版では、ウェイブのAIソフトと最新のLiDAR(ライダー、レーザースキャナー)を用いた日産の危険回避技術「グラウンド・トゥルース・パーセプション」を組み合わせる。自動運転「レベル2(高度な運転支援)」を高度化し、複雑な交通状況下でも作動させて安全性を高める。
ウェイブは、独自の「エンボディド(具現化された)AI」の開発に取り組む。生成AIが大量のデータを効率的に学習し、レベル4(特定条件下での完全自動運転)への拡張性も持つという。24年5月にはソフトバンクや米エヌビディアなどから計10億5千万㌦(約1500億円)を調達している。