BYDディーラー

 中国・比亜迪(BYD)は、10万元(約200万円)以下の車両にも高速道路での運転支援やスマートフォンでの遠隔駐車機能を搭載していく方針を発表した。人工知能(AI)による先進運転支援システム(ADAS)を計21車種に搭載していく。

 ADAS「天神之眼」を価格帯ごとに3グレード展開する。最も性能が高いものはプレミアムブランド「仰望」向けで、エヌビディアの508TOPS(1秒間に508兆回の演算能力)のシステム・オン・チップ(SoC)と、3つのLiDAR(ライダー、レーザースキャナー)などを組み合わせる。中間グレードにもレーザースキャナーを用いて「騰勢(デンツァ)」ブランドなどに搭載する。

 廉価グレードはレーザースキャナーを用いず、2個の広角カメラと1個の望遠カメラにより、高速道路での車線変更などを支援する。

 これにより同社は、廉価ブランドを含め全モデルで「知能化」を進めるとしている。中国のスタートアップが開発した生成AI「ディープシーク」も活用していくという。