会見で説明する林陽一社長
JX金属は3月19日、東京証券取引所プライム市場に上場した。初値は1株843円と売り出し価格(820円)を上回り、その後も伸長して874円で着地。初日終値に基づく時価総額は約8100億円と、2024年12月に上場したキオクシアホールディングスの約8600億円に迫る規模となった。
同社は日鉱金属時代の1998年に東証一部(当時)に上場。その後は新日鉱グループの再編などを経てENEOS(エネオス)ホールディングス(HD)の100%子会社となっていた。上場後もエネオスHDはJX金属株を42.38%保有する。
取引終了後の会見で林陽一社長は「資源・製錬などの装置産業型企業から、情報通信材料や半導体材料などの技術立脚型企業への転身をしっかりと進めていく」と話した。