2025年は話題のニューモデルが相次いで発売され、国内市場を刺激しそうだ。ホンダは2ドアクーペ「プレリュード」の販売を計画している。トヨタ自動車も「クラウン」シリーズに追加する「エステート」の本格導入が間近に迫っているとみられる。今秋にはジャパンモビリティショー(JMS)が開かれる年でもあり、各メーカーから今後も新型車の情報発信が加速しそう。一方、認証不正問題などで出荷に響いた販売環境は正常化しており、今年は各陣営にとって反転攻勢のチャンスにもなりそうだ。
25年、発売が見込まれる各モデルは、すでに顧客の注目を浴びている。プレリュードは23年のJMSでコンセプト車を発表し、話題になった。10日に始まる「東京オートサロン2025」でプロトタイプを公開する予定となっており、年内の市販化に向けて大きく前進する。
輸入車ではフォルクスワーゲングループジャパン(VGJ、マティアス・シェーパース社長、愛知県豊橋市)が、フォルクスワーゲン(VW)の新型電気自動車(EV)「ID.バズ」を発売する計画。人気ジャンルのミニバンへのEV導入で、潜在需要を掘り起こす。
新車の販売台数が伸びれば、下取りや買い取りが増え、中古車業界にとっても追い風になる。コロナ禍以降、続いてきた品不足に歯止めがかかるか、期待が高まっている。