ホンダが9日に発表した、2023年4~6月期決算は、北米での販売台数増加などにより、売上高、利益ともに過去最高を記録した。売上高は前年同期比20.8%増の4兆6249億円、営業利益は同77.5%増の3944億円、当期純利益は同143.3%増の3630億円とそれぞれ前年同期を大幅に上回った。通期業績予想は据え置いた。

 営業利益は諸経費や研究開発費の増加といった減益要因があったものの、米国での販売台数増など販売影響で1337億円、原材料価格の低下や値上げなど売価・コスト影響が659億円、為替影響で232億円の増益要因となった。グループ販売台数は、前年同期比10.6%増の90万1千台だった。北米が同47.2%増の39万3千台と大幅に増加した一方、中国を含むアジアは同11.4%の減少となった。小売り台数は、生産が回復した米国が同44.7%増の34万7千台となったが、中国は新エネルギー車(NEV)市場の拡大による競争激化の影響を受け、同5.0%減の30万9千台だった。