日産自動車は26日、2024年3月期の業績見通しを上方修正して発表した。5月の見通しに対し、売上高を2千億円、営業利益を300億円、当期純利益を250億円引き上げる。為替が円安に推移していることなどが業績の追い風になる。4~6月期の売上高は同期として過去最高だった。

 通期の販売台数見通しは400万台から370万台に下方修正した。中国の販売が苦戦しているためで、同国の販売見通しは113万台から80万台に修正した。内田誠社長兼最高経営責任者は「中国の回復にはまだ時間がかかる」と見通しを示した。通期の想定為替レートは1ドル=130円から132円に修正した。