オンラインで参加するカルロス・ゴーン被告
日本外国特派員協会が開いた会見の様子
会見する郷原信郎弁護士

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告は7月18日、日本外国特派員協会が都内で開いた会見にオンラインで参加した。レバノンで日産などを相手に起こした刑事訴訟についてゴーン被告は「証人もいるし、事実もある」と述べたが、具体的な訴訟内容には触れなかった。

ゴーン被告は、日産を含む3社を相手取り10億ドル(約1400億円)の損害賠償を求める訴訟をレバノンで起こしたと報じられている。ゴーン被告は「私の被ったダメージは修復不可能。(ダメージを)定量化したうえで賠償を求めている。報復ではなく権利を取り戻すためにやっていることだ」と説明した。

ゴーン被告は、日産の会長在任中の2018年11月、金融商品取引法違反で当時代表取締役だったグレッグ・ケリー氏とともに逮捕、特別背任罪で起訴された。ゴーン被告は、保釈中の19年12月31日にレバノンへ逃亡。その後、20年2月に日産が横浜地裁にゴーン被告に対する訴状を提出した。