日野自動車は２９日、２０２３年３月期の当期純損失が１２８０億円になる見通しだと発表した。顧客への燃費補償費用６００億円、北米の事業環境悪化に伴う固定資産の減損損失１５０億円を特別損失に計上する。赤字幅は２月に公表していた５５０億円から７３０億円増え、過去最大になる。
一方、海外での販売増加などで売上高、営業利益は、従来見通しと比べてそれぞれ２００億円増の１兆５２００億円、３０億円増の１５０億円に上方修正した。
燃費データの改ざんによる顧客への補償は今夏をめどに開始する。対象車両台数は約２０万台を見込む。
