ミネベアミツミは9月12日、芝浦電子へのTOB(株式公開買い付け)が不成立になったと発表した。11日まで実施していたTOBの応募株式数が成立の下限に届かなかった。台湾の電子部品大手の国巨(ヤゲオ)とのTOB合戦から退く形になる。

ミネベアミツミは、芝浦電子に同意なき買収を提案するヤゲオに対抗する形で、友好的な買収者(ホワイトナイト)として名乗りをあげた。以来、両社によるTOB価格の引き上げや、期間延長の応酬が繰り広げられていた。

ミネベアミツミは最終的に、1株当たり6200円を設定。応募株式数は全体の2割強にとどまり、成立に必要となる下限(50.01%)に及ばなかった。

一方、ヤゲオは1株当たり7130円で、9月18日を期限にTOBを進めている。