日野自動車は3日、カタログなどに記載する燃費値について、新しい燃費試験法「JH25モード」に基づく燃費表示への対応が遅れる見込みと発表した。

 2025年度からの次期重量車燃費基準に先立ち、今年4月1日以降に出荷する車両はJH25モードで試験した燃費値を申請し、認可を得た上でカタログなどに記載する必要がある。日野はエンジン認証不正問題への対応に伴う開発スケジュール変更などにより、JH25モードでの燃費測定と申請業務が遅れている。

 経済産業省と国土交通省からの指導に基づき、今後はJH25モードでの燃費表示に向けた対応を進め、9月頃までの完了を目指す。その間は現行の「重量車モード」の燃費表示だとカタログなどに分かりやすく記載し、ユーザーの混乱回避に努める。

 対象車種は大型トラック「プロフィア」(A09Cエンジン搭載車)や中型トラック「レンジャー」(A05C尿素SCRエンジン搭載車)など。型式指定が取り消されたプロフィアのE13Cエンジン搭載車などは対象外となる。