日本自動車工業会(自工会、片山正則会長)は10日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で10月29日から開催する「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」の詳細を発表した。10日時点の出展社数は前回展(2023年秋、475社)を上回る480社超となり、過去最多となる見通し。輸入車(二輪車と商用車、スタートアップを含む)は8ブランドと倍増する。入場チケットは同日から発売。前売り2700円、当日3千円(ともに消費税込み)と前回から据え置いた。

 同日、オンラインで開いた説明会でモビリティショー委員会の貝原典也委員長(ホンダ取締役代表執行役副社長)は「子どもから大人まで幅広い方々にモビリティそのものを体験してもらえるプログラムとなっている。今回は『過去』『現在』『未来』と、古いクルマも含めて展示し、それに直(じか)に触れてもらえる機会もある。すべての人にモビリティの楽しさ、思いを感じてもらいファンになってほしい」と語った。前回はモビリティの「未来」に焦点を当てたが、今回はこれに加えてモビリティの「カルチャー」をテーマとして旧車を30台ほど展示し、クルマファンも楽しめる内容とする。

 モビリティの未来を体感できる企画「トーキョーフューチャーツアー2035」には160社以上が参画する。モビリティの進化によって大きく変化する10年後の街を体感できるという。

 スタートアップの育成を狙う「スタートアップフューチャーファクトリー」では、スタートアップや大学など120社以上がブース出展する。「ピッチコンテスト&アワード」では予選を通過した30社が参加するほか、前回、グランプリに選ばれた企業が2年間の成果を発表する。

 前回、好評だったトークイベント「未来モビリティ会議」では、自工会の片山会長をはじめ副会長も参加し、モビリティ社会について語り合うイベントも予定する。各イベントの詳細については10月中旬に公表する。