ホンダは1月31日、「N-BOX(エヌボックス)」など計8車種のエヌシリーズの排気ガス再循環装置(EGR)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象台数は2017年7月26日から24年11月25日に生産した計155万6855台にのぼる。市場から寄せられた不具合件数は111件。事故の報告はない。
自然吸気(NA)エンジンに搭載しているEGRで、EGRパイプフランジ部の材質やEGRの制御プログラムが不適切なため、冷間時の短距離走行を繰り返すと、EGRのパイプフランジ部とバルブ開口部周辺に凝縮水が付着して腐食。そのまま使用を続けると、腐食した破片がEGRバルブとバルブシートの間に挟み込み、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し再始動できなくなる恐れがある。
改善措置の内容は、(1)全車両、EGRパイプを対策品と交換し、エンジン制御コンピューターを対策プログラムに書き換える。EGRバルブ開口部周辺の錆も取り除く、(2)全車両、EGRパイプを対策品と交換し、EGRバルブ開口部周辺の錆を取り除く。
いずれも、対策品の交換に時間がかかることから、部品の準備が整い次第、顧客に改めて案内して改善措置を行う。