日産の企業CM
スズキ「ソリオ」
トヨタ「シエンタ」

 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2022年度(2021年12月20日~22年12月19日)の自動車業類CM好感度ランキングをまとめた。日産自動車の企業CMが首位に立ち、スズキ「ソリオ」とトヨタ「シエンタ」でトップスリーを占めた。上位20位以内を見ると、ファミリーユースや日常の使い勝手を訴求する内容の好感度が高い傾向が見られた。また前年度のランキング外から20位以内に入ったCM数は8本だった。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間に放映された全CMは6760銘柄(前期比101銘柄減)。このうち自動車業類は142銘柄で前期と同数だった。

 日産の企業CMは、前期の2位からランクアップ。2回の月間1位をはじめトップスリーに6回入り業類首位に立った。22年11月度には「アリア」を運転中の木村拓哉がハンズオフドライブを披露し、助手席の松たか子が驚く内容で、先進運転支援技術「プロパイロット2.0」の機能を訴求。30歳以上の男女から多くの支持を集め、同月は総合4位に入った。

 ソリオは年度首位の座を日産に奪われたが、月間1位2回、トップスリー入り8回という安定感で上位を維持した。アミューズメントパークを舞台に、吉沢亮、橋本環奈、パパイヤ鈴木らが扮する〝SOLIO5〟が大勢のダンサーを率いて歌い踊るCMで好評を博した。

 3位のシエンタは月間トップテン入りが9月以降ながら9、10月に連続して月間トップに立ち年度トップスリーに入った。9月には好感度総合4位も獲得。「みんな乗れた!」「じょうずに通れた!」というコピーとともに、コンパクトなボディーサイズと室内空間の広さを両立したクルマづくりの魅力を印象づけた。