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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2022年12月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングは「年末ジャンボ宝くじ」が首位、日本マクドナルド「グラコロ」が2位、綾瀬はるかが出演するユニクロが3位だった。携帯キャリアのランクインは「au」のみだった。自動車業類は2カ月ぶりにトップテン入りを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の11月20日~12月19日に放映された全CMは2503銘柄(前月比61銘柄減)で、このうち自動車業類は64銘柄(同1銘柄増)だった。

 自動車業類では日産自動車の企業CMが2カ月連続の首位、スバルの新型車「クロストレック」が圏外から2位に入り、スズキ「ソリオ」が3位。また、トヨタ「クラウン」、ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザック」がトップテン入りした。

 CM総研はこれらの中からクロストレックに注目した。クロストレックは「XV」の後継車となるSUV。CMはバンプ・オブ・チキンのヒット曲「天体観測」(2001年)をBGMに、都会から自然へのアクティビティーへ向かう人々を描く内容だ。シーンを問わない使い勝手の良さを「好奇心、駆ける、クロストレック」のコピーとともに訴求し、成人男性と40歳代の女性を中心に支持された。

 CM好感要因では「音楽・サウンド」「商品にひかれた」の2項目で最も多くポイントを獲得。次いで高かった「時代の先端を感じる」では、総合13位にランクインした。モニターからは「音楽がなつかしく、映像ともマッチしていた」といったコメントが見受けられるなど、往年のヒット曲を通してクロストレックの魅力を伝えた点が評価されたようだ。