CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2022年10月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは日本マクドナルド「三角パイ」がトップテン圏外から首位に浮上。リクルートの求人媒体「タウンワーク」がトップスリーに返り咲き、任天堂のゲームソフトが3位をキープした。前月4位だったトヨタ自動車の新型「シエンタ」は11位にとどまり、自動車業類は2カ月ぶりにトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の9月20日~10月19日に放映された全CMは2548銘柄(前月比51銘柄増)で、このうち自動車業類は70銘柄(同10銘柄増)だった。

 自動車業類では、「クラウン」のランクアップによってトヨタ車が1、2位を占めた。スズキ「スペーシア」は2カ月連続のトップスリー。輸入車はアウディが9位に入った。

 CM総研はこれらの中から4位に入ったダイハツ「タント」に注目。まず10月のマイナーチェンジを機に新設定した「ファンクロス」のCMでは、「ひらけ、新時代アウトドア。」をコピーに、キャンプを楽しむ人々を通してアウトドア向けに開発したことを訴求する。デザインを刷新した「タントカスタム」の新CMでは、BGMの「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れる中「OPEN JAPAN.」をコピーにスタイリッシュな車体や〝ミラクルオープンドア〟が開く様子を映し、開口部の広さをアピールした。

 CM好感要因では「商品にひかれた」のポイントが最も高く、これに次いで「映像・画像」が好評価を得た。モニターからは「車の中が広々としていて快適そうだと思った」などのコメントがあった。