マツダの米国法人は現地時間19日、「マツダ3」の2026年モデルの価格を400~740㌦(約6万~11万円)値上げすると発表した。車内装備を一部改良した。インフレ対応などに加え、米国関税の影響を盛り込んだ価格設定とみられる。
8つのスピーカーを使う音響システムを標準設定とし、一部グレードを廃止した。改良は小規模ながら、最廉価仕様のセダンが2万4550㌦(約360万円)、ハッチバックが2万5550㌦(約380万円)からと、ともに400㌦値上げした。
マツダの26年モデルの発表はマツダ3が初めて。米国の追加関税対策について、毛籠勝弘社長は25年4~6月期決算説明会で「第1四半期は価格のアクションは取っていない。新年式の商品が入るところを捉えて、ある程度の価格のアクション、インセンティブの調整を、競合の動向を見ながら対応していきたい」と話していた。マツダ3は国内やメキシコ工場などで生産している。
マツダは米追加関税により26年3月期通期で、利益が2333億円押し下げられる見通しで、対策を急いでいる。