ブルーエナジーの着工式で握手を交わすジーエス・ユアサコーポレーションの依田誠社長(写真左)とホンダの福井威夫社長(2009年4月当時)

 ホンダとGSユアサは、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の研究開発を手がける合弁会社を2023年内に設立すると発表した。電池の設計や生産技術の開発のほか、原材料のサプライチェーン(供給網)の構築や知的財産の管理など幅広い領域で協業を検討する。

 ホンダとGSユアサは、ハイブリッド車(HV)向けのリチウムイオン電池の製造を手がけるブルーエナジー(水谷真久社長、京都府福知山市)を2009年に共同出資で設立し、協業してきた。

 今回、設立する新会社は、主に日本国内向けに生産するEV向けへの電池の供給を目指している。出資比率などは現時点で明らかにしていない。

 ホンダは、EV向けの電池調達を、米国向けは韓国の電池メーカー大手LGエナジーソリューションとゼネラル・モーターズ(GM)から、中国向けは寧徳時代新能源科技(CATL)からそれぞれ予定している。日本では「ホンダe」にパナソニックと共同開発した電池を搭載した。24年に国内で発売予定の軽EVには、エンビジョンAESC製を採用することを決めている。