トヨタ自動車は11月22日、12月の世界生産台数が75万台程度になりそうだと発表した。国内は約25万台、海外は約50万台を見込む。半導体不足など部品調達難の影響で挽回生産には厳しい状況が続くが、2日の中間決算時に発表した通期生産台数見通しの920万台は据え置く。

トヨタが公表している4~9月の生産実績と10~12月の計画を累計すると、約678万台となる。このため、920万台の計画達成には2023年1~3月の月平均で約81万台を生産する必要がある。トヨタは「部品供給を精査・注視し、関係各社と協議しながらあらゆる対策の検討を進め、1台でも多くお客さまにお届けできるよう努力する」としている。

12月の国内生産は、全14工場28ラインのうち、3工場4ラインで最大4日間稼働を止める。「ランドクルーザープラド」などを生産する田原工場第1ラインが1、2、9、16日の4日間、「RAV4」「ハリアー」を生産する高岡工場第2ラインが2、9日の2日間停止する。レクサス車を生産するトヨタ自動車九州の宮田工場は第1、第2ラインともに28日の稼働を止める。「可能な範囲で優先的な生産配分をしている」(トヨタ広報部)ことから、11月より稼働停止する工場は大幅に縮小する見通し。

(2022/11/22更新)