トヨタ自動車は18日、レクサスのSUV「RX」を全面改良し、国内で発売したと発表した。パワートレインを刷新し、クラストップレベルの電気自動車(EV)走行可能距離と出力を両立したプラグインハイブリッド車(PHV)も用意する。レクサス車の初購入者を対象とした500台限定の抽選販売も行う。価格は664万円(RX350バージョンL、消費税込み)から。

 レクサスブランドの最量販モデルとなるRXの全面改良は7年ぶり。大野貴明チーフエンジニアは「守りに入らず、さらに高みを目指して変革に挑戦した」と話した。

 外装デザインでは、レクサスの共通デザインとして採用してきた「スピンドルグリル」を、グリルとボディーの境界を融合させた「スピンドルボディ」に発展させた。主要骨格材の材料置換などで車両重量を90キログラム軽くした。

 パワートレインは「クラウン」にも採用した排気量2.4リットルターボエンジンとパラレルハイブリッド、リアの高出力モーターを組み合わせて駆動力を制御する「ダイレクト4」を採用した「RX500h」や、EV航続距離85キロメートルを実現したPHV「RX450h+」と電動車のラインアップを拡充した。