トヨタ自動車は10月21日、11月の世界生産台数が80万台程度になりそうだと発表した。9月に発表した10~12月の平均生産は月85万台程度としていたが、半導体不足の影響が続いており想定より生産台数が減る見通し。これにより、2023年3月期の通期生産台数計画として公表していた970万台も下回る見込みとなった。通期の減産台数規模については「精査中」(トヨタ広報)としている。

11月の生産台数内訳は国内が約25万台、海外が約55万台。国内では全14工場28ラインのうち、8工場11ラインで最大9日間稼働を止める。もっとも停止期間が長いのはミニバン「ノア」「ヴォクシー」を生産するトヨタ車体富士松工場(愛知県刈谷市)で11月1~12日まで。

10月の世界生産台数については、9月22日に80万台程度と発表していたが、30日に半導体不足を理由に5万台減の75万台程度へ下方修正。この時点では通期の970万台に変更はないとしていた。