日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が8日に発表した2020年の外国メーカー車の新車登録台数は、前年比14.5%減の25万6096台と、2年連続で30万台を下回った。コロナ禍によって営業活動が停滞し、4月以降の販売台数低迷が影響した。登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは8.9%で、過去6番目の水準だった。12月は前年同月比4.8%減の2万8596台だった。

 ブランド別の販売台数は、メルセデス・ベンツが6年連続で首位を獲得。ジープとポルシェ、フェラーリ、スカニアの4ブランドが過去最高を更新した。

 次世代自動車の販売台数は、ガソリンエンジンを搭載するプラグインハイブリッド車(PHV)が前年比25.7%増の3374台、電気自動車(EV)が同135.0%増の3238台だった。インポーター各社が新型の電動車を相次いで投入し、前年を上回った。ガソリンのハイブリッド車(HV)は同11.8%減の1万3465台となった。

 外国メーカー車に占めるクリーンディーゼル(DE)車の比率は31.2%で、9年連続で過去最高を更新した。DE車(HVとPHVを含む)は、同0.5%減の8万16台で微減だった。

 日本メーカーの逆輸入車は、同26.5%増の6万1837台で2年ぶりにプラスに転じた。

 12月は、2カ月連続でマイナスだったが、新車販売全体の落ち込み幅に比べて小さかった。日本メーカーの逆輸入車は前年同月比178.1%増の7859台で、5カ月連続で増えた。