スズキが11月28日に発表した10月の生産・販売実績によると、インド販売(卸売りベース)が前年同月比2.5%増の14万1550台となり、前年を上回った。インドは新車需要全体が低迷しており、10月も同5.2%減と落ち込んだものの、スズキは8カ月ぶりに前年を上回った。

新車需要が膨らむ影響のあるヒーンズ教徒のお祭りが前年は9月だったのが今年は10月にずれたことや、インド政府の法人税引き下げを還元するため、スズキは9月末に価格を引き下げた効果があった模様。ただ、インド生産は同20.7%減の11万9305台だった。販売増が一時的な可能性があることから在庫調整を優先しているため。

海外販売は同5.2%減の19万9470台だった。国内販売はスイフトやソリオ、ハスラー、ワゴンRなどの主力モデルが低調で同8.8%減の4万9419台と、2カ月ぶりにマイナスとなった。世界販売は同5.9%減の24万8889台だった。

国内生産は完成車問題で生産ペースを落としていることから同5.5%減の8万2453台と6カ月連続マイナスだった。海外生産はインド、パキスタンが減少して同22.0%減の15万6674台と、9カ月連続で前年を下回った。世界生産は同17.0%減の23万9127台だった。