スズキが10月30日に発表した2019年度上半期(4-9月期)の生産・販売実績によると、同社の主力市場であるインドの販売が、前年同期比26.5%減の67万5423台と、8期ぶりに前年を割り込んだ。

インド新車市場は、経済成長の減速に加え、ローン審査の厳格化などで大幅に落ち込んでおり、マルチ・スズキもほぼ市場並みのマイナスとなっている。販売低迷からインド生産も同20.0%減の79万0002台と不振だった。

完成検査の不正問題の影響で国内の生産ペースを落としていることから国内販売も同4.6%減と低迷しており、世界販売は同17.2%減の140万7895台と、6期ぶりに前年割れとなっている。

国内生産は同11.0%減の44万4296台と、3期ぶりのマイナス。海外生産はインドのほか、通貨安で経済が減速しているパキスタンも低迷したことから同18.5%減の102万0617台と落ち込んだ。世界生産は同16.4%減の146万4913台と、3期ぶりのマイナスとなった。